Night Walk

イギリス留学とSEとキャリア理論と

イギリス大学院から不合格(Rejected)をもらった話

2024年9月からイギリス大学院にて教育学を勉強予定のmujicoです。

今回は、私の失敗談を話したいと思います。

 

 

2022年の出願について

実は、私は2022年に5つの大学院に出願し、1つ以外全て落ちました…

  • The University of Leeds 不合格
  • The University of Glasgow 不合格
  • The University of Edinburgh 不合格
  • The University of Sussex 不合格
  • The University of Manchester 合格

イギリス大学院の体験談を検索すると合格した人の意見が圧倒的。まさかここまで自分が落ちるとは全く思っておらず血の気が引きました。

ここでは、自分の体験を振り返りながら「なぜ不合格になったのか」を分析したいと思います。みなさんに反面教師にしてもらえれば、とても嬉しいです…!

 

出願のスケジュール

私は2023年9月の入学を目指して、2022年の7月ごろから動き始めました。

色々な大学を見ながら志望校を絞り込んで、だいたいの学部を決めたのが10月頃。そこから、準備をして、最終的には12月末-1月末にかけて全ての大学に出願をしました。

ざっくりスケジュールをまとめるとこんな感じ。

  • 2022年7月 留学を決意
  • 2022年8月 エージェント等に相談、学部を見始める
  • 2022年10月 学部決定
  • 2022年11月 各種書類準備開始
  • 2023年12月末 出願開始
  • 2023年1月末 出願完了

 

第一志望から不合格をもらった時のこと

そして、出願から待つこと約2ヶ月。最初に不合格の通知をもらったのは、University of Leedsでした。

そして、この大学こそが、私の第一志望の大学でした。最初、結果のメールを見た時に、頭が真っ白になりました。

以前、大学側と面談する際に、自分の状況などを大学の担当者の方に話をして、Entry Requirementに合致しそうだし大丈夫だろうと勝手に安心していたのですが、残酷にも来た結果は、「rejected」。

 

理由としては、「Entry Requirementを満たしていないから」と書かれていました。

メールをもらった日は、いい大人が一日ベッドの上で動けず泣いていました。その後も、一週間ぐらいは引き摺りました。

 

googleやTwitterなどで、不合格になった人の話をたくさん探したりもしました。同じような人がいないか、せめてでも似たような境遇の方を見つけて、「自分だけじゃない」と安心したかったのです。

しかし、探しても出てくる言葉は合格した人の言葉ばかり。「本当に大学院に進学できるのだろうか」「自分にそんな資格があるのだろうか」、とマイナスな感情がぐるぐると渦巻いていました。

 

結果を受け取った後も足掻いてみた

とはいえ、このままベッドの上で泣いていても結果は変わりません。1週間経って、気持ちの整理もつき始めたその頃、「悪あがきをしてみよう」と考え始めました。そして、不合格の方の話をwebで検索すると、いくつか「メールをしたら結果が翻った」という話を見ました。

 

そこで、大学の担当者に直接メールを送ることにしました。

Entry Requirementを満たしていないと言われた理由は、条件の中で書かれていた「学部時代に特定の科目を取得していること」でした。これは、社会人になって何年も経っている私には、覆すことができない条件です。

なので、その知識を得られる経験の実績や、オンラインコースの受講などで条件に合致すると言ってもらえないか?と交渉をしたのです。

 

しかし、そのメールにもしっかり「NO」と返ってきました。ここまできたら、もうどうすることもできません。もちろん、本当にEntry Requirementだけで評価されたのか、というのは分かりかねますが、今年の結果はこうだった、としっかり受け取ろうと努力しました。

 

それ以外の大学の不合格の理由について

その後、続々と大学から不合格の通知が…。それぞれ記載されている限りの理由について、ここに書き記しておきます。

 

  • The University of Leeds - Organisational Psychology and business
    (理由)
    Entry Requirementで記載されているresearch methodのコースをundergraduate時代に取得していなかったため
  • The University of Sussex - Organisational Psychology
    (理由)
    Leedsと同上
  • The University of Glasgow - Psychological Studies
    (理由)
    GPAが低すぎる
  • The University of Edinburgh - Psychology (conversiton)
    (理由)
    記載なし

 

こんな感じでした。Edinburghに関しては一番最後に連絡がきたという点と、そもそも連絡が来るのが7月と遅すぎたため、理由を改めて聞くということはしませんでした。

SussexとLeedsは同じような学部で、同じ条件が科されていたので、まぁ不合格になるだろうなと思っていたので、気持ちの整理はつきやすかったです。

また、GlasgowがまさかのGPAで落とされたのには驚きでした。もちろんGPAはめちゃくちゃ低い(2.43)のですが、英国式に直すと、3.3以上はあったので、条件は満たしているかなと考えていたからです。

いくつか留学された方のブログを拝見した際に、「GlasgowにGPAで落とされた」という方を何人か見かけたので、もしかしたらGlasgowは他の大学に比べてGPA重視なのかもしれません。

 

奇跡的に受かったManchester

こんな状態だったので、まさかどこかから合格通知をもらえると思えず過ごしていると、突然Manchesterから連絡がきました。

 

追加の資料要求でIELTSのresultを送ってほしいという連絡が。その当時、スコアを完全に満たしたresultがなかったのですが、一旦とりあえずBand 7.0のものを送ったところ、まさかの合格の連絡がきたのです。

 

この話は別の記事で詳しく書こうと思っているのですが、合格通知が来た時は完全に青天の霹靂で、とてもびっくりしました。

大学のレベル感でいえば、LeedsやSussexよりも高い位置にいる大学ですが、その年の条件や競争相手によっては合格を勝ち取れるんだ、と実感しました。

 

なぜ不合格になったのか

こんな感じの私の留学体験でしたが、一度改めて冷静になって振り返ってみると、いくつか不合格になる要因があったなと感じています。

このあたりを整理して、今後出願される方に是非反面教師にしていただきたいです…そうすれば、私も報われます…!

 

学部時代に学んだことや今までの経験と異なる学部を志望したから

私は大学時代に学んだことや、今の仕事とあまり関連しない「Psychology」の学部を志望していました。

もちろんキャリアチェンジのために、そのような選択をする方も一定数いるとは思うのですが、多くの場合は学部時代に勉強したことや、今の仕事の延長線上で考えている方が多いと思います。

そのような方と競い合うとなると、やはり不利だったのかな、と感じます。

 

特に、Psychologyの分野に関しては多くのマスターコースのEntry Requirementで、「学部時代にPsychologyの学位を取得していること」が求められます。

一応、このような学部への出願は避けてはいたのですが、「Psychology学位がdesirable」であったり、「特定の科目を学部時代に取得していること」が条件であったり、となかなか難しい学部をチョイスしてしまっていたのかな、と感じています。

 

準備に遅れた結果、出願が遅かった

出願時期は、早ければ早い方がいい。」これは、鉄則だと思います。

私自身、他の方と比べてすごい遅くに出したわけではなかったのですが、上に書いたように、そもそも不利な条件で戦わなければいけなかったのにも関わらず、準備を始めたのも遅かったし、10月、11月は仕事が多忙で、書類をなかなかうまく作れなかったのもあり、出願のタイミングが遅くなってしまいました。

12月終盤に出したので、もうすでに大学側はクリスマス休暇に入っており、実際に出願内容が見られたのは1月以降だと思います。もっと早く出していたら、もしかしたら可能性もあったかもしれません。

 

Personal Statementが弱かった

Personal Statementに関しても後悔があります。それは、もう少ししっかりとPersonal Statementを練るべきだったということです。もちろん、決して悪いものを出したというわけではないと思うのですが、(実際にこれでManchesterには合格しているので)それでも、内容があまりよくなかったのかなと感じます。

 

もう少ししっかりと「なぜこの大学にいきたいのか」というのを考え抜いて内容を作り上げる必要があったと思います。

これも、上に書いた通り、もっと準備の時間をしっかりと取れていれば、書く内容や構成についてよりじっくりと腰を据えて検討できたと思います。実際に大学側がどう思ったのかはわからないので、想定ではありますが、PSはやはりとても重要だと思います。

 

結局今後どうするのか

5校に応募し、1校合格という結果を受けて、「このまま合格を受けてManchesterに行くべきなのか」を真剣に考えました。自分がやりきったとちゃんと言えるのか、しっかり努力した上での決断ができるかどうか。

 

色々と考えた結果、Manchester大学のオファーを1年延期して、2023年にもう一度出願することを決めました

2023年に関しては、改めて何が学びたいことなのかをじっくり考え、今回とは異なるコースへ出願する予定です。

 

このあたりについても、また文章にしたいと思います。