臆病で努力のできない27歳の自分へ、推しを見てがむしゃらで走れ
これは、「自分なりの決意表明」である。
だから別に、ブログに書く必要は特にないのだが、でも自分の中で「決意表明を世界中どこでも見えるところに置く」ということは、自分がその決意を簡単には取り消せないという点で重要であると考え書いている。
私は、この3月に会社をやめた。
様々な要因がたくさんがあるが、やめるきっかけとなったのは「海外の大学院に行きたい」と思ったからだ。社会人として4年勤めてきて、向き合い、出てきた思いがこれだった。社会人生活もそれなりに慣れてきて、でもずっと前から違和感があった。仕事というものを淡々とこなし、社会の歯車になることに。
検索していく中で、院で学びたい分野に出会った時、私はやっぱり学びたいんだととてもしっくりきた。私は"知識"が欲しいと思った。もう一度自分の土台を固めて社会にチャレンジしたくなった。
そして、やめて数ヶ月経つ。私は本当に露頭に迷っていた。
そんな態逸れた宣言を元会社に突きつけてきたのにもかかわらず、コロナが降りかかり、もともと院に行く前にと考えていた海外渡航もできなくなり、そして決意も喪失していった。
海外うんぬんの前に外にすら出れない状況だ。最初の方は、しょうがないと思ってじっとしていたのだが、段々と時が経つにつれ、今年の始めに感じた熱量は消え失せ、ただただ生活をしていた。大学に行くための勉強もしていない。せっかく勉強した英語の知識も少しずつ脳内から削除されていく。積み上げたロジックはすべて、誰のせいでもなく計画倒れになり、どうしようもなく東京から実家に逃げ帰ったりした。
本当にその学問が学びたいのかも正直わからなくなっていた。
私は腐っていたと思う。「だってどうしようもない」を免罪符に、ひたすらに堕落した生活をしていた。一応、念の為言っておくが仕事はしている。勿論以前いた会社よりはだいぶ給料は下がるし、リモートでの作業ではあるが、一応社会人として働いてはいる。しかし、それは言葉の通り「一応働いている」である。コロナ禍にずっと感じていた焦燥感、もどかしさ、ただそれを心の中に仕舞い込んだまま生きてきて、ただそれだけで4ヶ月がすぎた。
当時、私はそんな自分の堕落した状態であることを自分できちんと理解もしておらず、時は無情にもあっけなく過ぎ去った。
ある日、私はいつものように、海外ドラマを見たり、Youtubeを見たり、SNSをぼーっと見たりしていたりしていた。ただ、ちょっとその時は珍しく気分を変えようととなんとなく昔買った、伊沢拓司の「勉強大全」のページをめくった。
私は去年からYoutuberにどっぷりハマっていて、特に「東海オンエア」と伊沢拓司が率いる「QuizKnock」は、毎日見るぐらい大好きだった。Youtuberにハマり始めた去年、推しである伊沢さんの本だし買おうと思って買った本だ。勿論その当時、読破済み。
勉強大全は、伊沢さんが主に受験生向けに書いた「勉強本質」の話をしている本だ。一見こういうと堅苦しいように聞こえるが、内容はかなり優しく噛み砕いて書かれている。ただ「こうやれば学力上がるよ!」みたいな学力アップのための本ではない。伊沢さんの実体験を交えながら、ただの教育本という立ち位置ではなく、"勉強"に対してもう一度向き合おうと思えるとても素晴らしい本だ。
そして最初の数ページ読んで、気付いた。あれ、この本、私の話してないか・・・?
読んでいて冷や汗が出た。本の最初の章では、伊沢さんの受験の実体験について書かれている。高校2年の途中まで全く勉強をしてこなかったこと、そして気持ちを入れ替え途中から熱心に始めたものの、3年のはじめに学校行事にかかりっきりになり、また勉強もせずただただ腐っていたことが書かれていた。そこから6月以降改めて、意味付けや様々な方法で心を切替え、勉強に向き合うようになったことも。
私、今年の3月までは、留学のためにと熱心に英語の勉強をしていて、試験でもまぁまぁな点数を取り、行けるぞとなったけど、それ以降、なんかしてたっけ・・・?
そこで初めて気付いたのだ。私は約4ヶ月に渡って、なにもしていなかったことに。
この本を読んでから、伊沢さんの言葉が刺さった。
「下ってどこまででも落ちていけるから。大学受験の中で上は限りがあるけど、下って無限に落ちていけるわけ。だってやんなきゃいいんだもん」
コロナで緊急事態宣言が出て、それから私はなにもしてこなかった。"努力"という努力はせず、自分に甘えきっていた。伊沢さんの言葉を借りると、無限に落ちていっていたのだ。漠然とした焦燥感がきちんと言葉になった。
「私、腐ってたんだ。」伊沢拓司という推しによって気付かされた。
勉強大全を読んで、その後伊沢さんがでている動画をいくつか改めて見直した。いろんな気付きがあった。推しである伊沢拓司は、伝え方のプロだ。本当に言葉の選び方が丁寧でかつわかりやすい。彼が話す様々な要素から、"勉強"や"努力"というものについてもよく考えるようになった。やっぱり、自分の人生を進むためになにかしら走ることが必要だと感じた。
今年はあと5ヶ月しかない。だが、私にとってはありがたいことに5ヶ月ある、とも言える。
大学院にいくという目標については改めて考える必要がある。(この最中であまり海外に行くという選択肢にむけた努力はしづらい)ただし、だからといって今なにもしないは正解ではないと気付いた。新しく自分の中で目標を定めて、自分なりに納得できる努力をしようと思う。
なので、ここで宣言したい。
私は12月まで自分に向き合い、自分が好きになれるぐらい「努力」をしてみようと思う。
ちなみに、「勉強大全」は、この本だけで1記事作りたいほどに素晴らしい本なので、なにかしらの「勉強」をしたいと思っている大人のみなさんもぜひ読んでほしい。とにかく、モチベが上がること間違いなし。
あと、ところどころ出てくる推しの写真が最高(余談)