Night Walk

イギリス留学とSEとキャリア理論と

【ニューヨーク】正しくなさ・変さを面白がる天才たち

特別お題「わたしの推し

 

今まで何度となくブログで「自分の推し」について語ってきたのですが、今回の推しはとても語るのが難しいなと思います。

彼らの名前は、お笑い芸人のニューヨーク。

2020年のキングオブコント準優勝から目を奪われて、そのまま2021年も自分の中のNo.1推しの座をほしいままにした、男たち*1です。

 

なぜ彼らを語るのが難しいかというと、魅力がかなり複雑に絡み合っているからだと思います。お二方それぞれの特徴や魅力を語るということになると、もっとシンプルに語れるのですが、如何せん「コンビの魅力」となると、言葉を尽くさないと難しい。魅力をあげだすとキリがないので、今回は1つに絞って話そうと思います。

 

その前に、大前提として私がお笑いというものに感じている魅力から語りたいなと思います。

 

正しくなさ・変さが評価されるお笑いの世界

私がお笑いの世界に最も魅力を感じるのはこの点です。

正しさ・普通さを強要される現代において、唯一「正しくなさ・変さ」が評価される世界だなと思います。借金をしまくっても、ギャンプルをしまくっても、そんな人間味が面白い。遅刻癖のある人や、うまく喋れない人も、それを可笑しさとして笑い話としてしまえば、それが正義となる。

私はそれがすごく嬉しかったんです。正しさや普通さでしか生きていけない世界だけより、こういう世界もあっていい。もちろんクズはクズだし、ヤバいやつはヤバいやつなんですけど、それを面白いにすれば、人間味になる。そういう世界が、やっぱり豊かだな〜と思います。

 

お笑い世界の道先案内人、ニューヨークの力

そして、改めてニューヨークの魅力を考えてみた時、真っ先に出てくるのが、上のような世界の道先案内人であることな気がします。

ニューヨークをそこまで知らない人にとっては意外かもしれないのですが、ニューヨークってすっっごい他の芸人で笑うんですよ。とにかく芸人が好きで、芸人の話を楽しそうに聞きます。

そしてさらに意外かもしれませんが、二人はヒアリング能力が高いです。Youtubeでは芸人とのトーク企画が多いのですが、ことあるごとに「ニューヨークの前だとなんでも話してしまう」という言葉を芸人さんの口から聞きます。それがまさに二人のヒアリング能力の高さを物語っています。

二人の能力は少し異なっていて、屋敷さんは、相手の言葉を咀嚼して、質問を生み出すのが上手いタイプ。こういう流れなら、ここ知りたいな!というところを的確についてきます。

嶋佐さんは、とにかく傾聴が上手いです。相槌が柔らかくて、話す人に寄り添うのが上手。そして、知りたいと思ったことを話の流れとかを無視して突然ズドンと持ってくる。突然すぎてちょっと笑っちゃうんですが、その持ってきた質問が面白いので、いいね!と思っちゃうタイプ。

 

そして、二人に共通するのは、「面白がること」と、「でも一定の距離から観察していること」。二人はどんな会話でも面白がります。辛い話でも、ひどい話でも、その芸人が面白いと思って欲しいものであればとにかく面白がります。

でも、そこから一歩奥に踏み出すわけではなく、少し遠目から適度な距離感で話を聞くので、ある種ドライでもあります。その観察者としての立場から、その人を面白がれるという強みが、ニューヨークを通してお笑いの世界が面白く見える理由かなぁと思います。

 

この辺は言葉を尽くすよりも、Youtubeの動画をみてもらった方が絶対的にいいので、おすすめの動画を貼っておきます。

 

【ゲスト:インディアンス&オズワルド】ニューヨークのニューラジオ特別編#4 2020年3月5日(木)

インディアンス・オズワルドの昨年のM-1の準優勝コンビ2組をゲストとして豪華なラジオ回。ニューヨークも含めて、このあたりの芸人は本当に仲がいいので、仲良しさも含めて聞いて欲しい回です。

youtu.be

 

【ゲスト:マヂカルラブリー&金魚番長】ニューヨークのニューラジオ特別編#24 2020年3月25日(水)

次は2020年のM-1王者マヂカルラブリーとこの当時結成2年目の金魚番長とのラジオ。マヂラブとは東京吉本でずっと一緒に戦ってきた先輩後輩同士です。とにかくお互いにリスペクトし合ったトークが面白いです。金魚番長は、ほとんどご存知の方はいないかもしれないですが、こういう知らない芸人を発掘し面白がるのがニューヨークの強みなので是非聞いて欲しい回です。

youtu.be

 

漂流芸人2020〜僕の相方が失踪して‥。ぱろぱろ解散の真相〜

上の2つとは全く毛色が異なる動画です。ぱろぱろという後輩コンビが解散に至った経緯をニューヨークが聞く動画。2人の大人がどういった経緯で仲違いしていったのか。なかなかに辛い話なのですが、ニューヨークが緩和させることによってエンタメにぎりぎり昇華されています。先ほど記述した、一定の距離を保ったスタンスというのが効いてる動画です。ぱろぱろの大久保さんの素晴らしい話術にも注目。

youtu.be

 

 

 

 

*1:好きな芸人ランキング1位、ただしその得票数は1000数票だったらしい